2025年4月22日、中国・上海から驚くべきニュースが飛び込んできました。
海軍医科大学の研究チームが、なんとオスのマウスが肛門から子どもを出産するという前代未聞の実験に成功したのです。
「え?オスが?しかも肛門から?」
と思わず二度見してしまうような内容ですが、これは単なる奇抜な試みではなく、生殖医療の常識を覆す革新的な成果として、世界中の科学界が注目しています。
■ この実験の目的とは?
この研究は、「男性でも妊娠・出産ができる時代」を見据えた長年の挑戦の一環。
研究チームは、生殖医療とバイオエンジニアリングの融合によって、性別に関係なく“命を育む”ことができる技術を模索してきました。
■ 実験の仕組み:オスのマウスに人工子宮を移植
研究では、以下のステップで実験が行われました。
- 人工子宮の移植
3Dプリンターで作られた人工子宮を、オスのマウスの腹腔内に移植。
内部にはマイクロ流体デバイスが組み込まれており、胚に栄養と酸素を供給できる仕組みになっています。 - ホルモン投与と免疫抑制
エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンを投与して妊娠環境を再現。
加えて、人工子宮や胚がオスの免疫によって拒絶されないよう、免疫抑制剤も使用されました。 - 胚の移植と成長
体外受精で作成された胚を人工子宮に移植。通常のメスマウスと同じペースで胎児が育ちました。 - 肛門を介した出産ルートの形成
出産時には、人工子宮と直腸をつなぐバイパスを外科的に形成。
柔軟なチューブを通して、胎児は肛門から外へ。使用された素材は自然分解するため、追加手術も不要です。
■ 驚きの結果:オスマウス6匹が「お父さん」に!
実験に使われた10匹のオスマウスのうち、8匹が妊娠に成功。
そして、6匹が肛門から健康な子マウスを出産するという結果に。
生まれたマウスたちには遺伝的異常は見られず、成長も正常。
この成果は、不妊治療や同性カップルでの妊娠、絶滅危惧種の保存などへの応用も期待されています。
■ ただし、倫理的な課題も山積み
この研究は革新的である一方、倫理面では賛否を呼んでいます。
人間への応用を視野に入れるには、安全性だけでなく、社会的・倫理的な受け入れが不可欠です。
研究チームも、「人間への応用には少なくとも20年以上の検証が必要」と慎重な姿勢を示しています。
■ 専門家の声
東京大学の佐藤健教授(生殖生物学)はこう語ります。
「この実験は、人工子宮技術と外科的手法の可能性を大きく広げた。ただし、肛門を通す出産は感染リスクが高く、安全性のさらなる検証が必要だ」
■ まとめ:未来の「妊娠」は誰でもできる時代に?
今回のオスマウスの出産成功は、生物学の常識を塗り替える大きな一歩です。
「妊娠=女性だけのもの」という固定観念が、技術によって変わろうとしています。
とはいえ、この技術が人間に応用されるまでには、倫理、技術、安全性、そして社会的合意という多くのハードルがあります。
それでも、「誰もが命を育むことができる未来」が現実に近づいているのは確かです。
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