経済産業省は、2040年を見据えた新たな成長戦略を公表しました。この戦略では、官民が連携してデジタル化や経済安全保障などの戦略分野に投資し、2040年度に国内投資を現在の約2倍の200兆円に増やすことで、名目国内総生産(GDP)を直近の1.8倍となる約1000兆円まで拡大できるとしています。
この戦略の中心には、省力化投資による生産性の向上があります。ソフトウェアやロボットなどへの投資を通じて、名目賃金は年3.3%増加し、1時間当たりでは現在の2倍近い5366円に伸びると見込まれています。
さらに、経済産業省は、2040年に向けてのエネルギー需給の見通しも示しています。再生可能エネルギーの導入拡大や、脱炭素化技術の活用により、エネルギーの安定供給と経済成長、脱炭素の同時実現を目指しています。
このような戦略の実現には、官民の連携が不可欠です。政府は、企業や個人が長期的な視点で前向きな挑戦を続けることを促し、国内投資と賃上げを定着させるためのシナリオ作りを進めています。
2040年に向けたこの成長戦略は、日本が直面する人口減少や経済の停滞といった課題に対する解決策として、注目されています。今後の動向に注目が集まります。
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