2025年4月19日、石破茂首相は、バブル崩壊後の経済低迷期に就職活動を行った「就職氷河期世代」への支援を強化するため、週内に関係閣僚会議を設置する方針を表明しました。この発言は、東京都内の若者支援施設や企業を視察した際に記者団に対して行われました。
石破首相は、「就職氷河期世代に限らず、就労に不安を抱える方々を支援する取り組みを、点ではなく面で展開したい」と述べ、包括的な支援策の必要性を強調しました。就職氷河期世代は、現在40〜50代を中心とし、非正規雇用や低賃金での就労が長期化している傾向があります。
この日、石破首相は立川市の「たちかわ若者サポートステーション(サポステ)」を訪れ、職場での振る舞い方を学ぶセミナーの様子を視察しました。また、若者の就労や仕事と子育ての両立支援に力を入れる都内の施設や民間企業も相次いで訪問し、現場の取り組みを確認しました。
関係閣僚会議の設置は、就職氷河期世代を含む就労に不安を抱える人々への支援策を政府全体で検討・推進するためのものです。石破首相は、週内にこの会議を設置し、具体的な支援策の策定に向けた議論を進める意向を示しています。
政府はこれまでも、就職氷河期世代に対する支援策を講じてきましたが、依然として多くの課題が残されています。今回の関係閣僚会議の設置により、より実効性のある支援策の策定と実施が期待されます。
今後、政府がどのような具体的な支援策を打ち出すのか、また、それが就職氷河期世代をはじめとする就労に不安を抱える人々の生活改善につながるのか、注目が集まります。
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